カメラマンのエッセイ

スナップスナップ カメラマンの撮影秘話

エッセイ06
2011.03.23

はじめて出会う園児たち

少し早めに幼稚園に到着。初めて撮影に伺う園はいつもより少し緊張し、わくわくします。
今日の天気は晴れ。外は真冬の気温ですが、日向はポカポカあったかい陽射し。

園児たちは元気に園庭を走り回ったり、教室でお絵かきなどをしています。
「カメラマ~ン!写真撮って~!」「名前なあに?」
と、私の緊張がどこかに飛んで行くかのように、園児たちはぐいぐい手を引っ張っていってくれます。

そして、撮影スタート!
仲良し三人組でポーズをとる子、砂遊びに熱中している子、ボール遊びをしている子・・・
みんな目がキラキラしています。

保育がはじまり、各教室で製作・合唱の時間。
先生と園児たちの集中した様子を途切れさせないように教室に入るのは、また緊張します。
園児たちの一生懸命な様子をファインダー越しに切り取って、カメラに一枚ずつ収めます。
保護者の方がなかなか見ることができない保育中の表情を見て頂くために、丁寧にシャッターを押します。

午前の保育が終わると、お弁当の時間。園児たちとの距離が一番近くなる時間です。
手作りのお弁当の蓋を開ける瞬間は、みんなワクワクしています。
美味しそうに食べている姿や、にっこり笑顔でお弁当箱とお友達の顔とをくっつけている姿を見ると、私も自然と笑顔でカメラを構えます。

午後からは自由に外遊び。
朝は遠くの方で私の事を見つめていた子も、少し近くに寄ってきてくれます。
まだまだシャイな子には、こちらから近づいてみます。
カメラを向けると嫌がる子も、少し話をすると自然な笑顔を見せてくれます。
一瞬一瞬の表情を見逃さないようにレンズを近づけます。

一日の撮影を終え、帰りの挨拶をすると「また来てね~!」と見送ってくれます。
たくさんの出会いを詰めたカメラを手に、幼稚園の門を閉めた時何とも言えない充実した気持ちになります。

そして、朝の緊張がいつの間にかほぐれていた事に気づくのです。

文筆:長友 祐子 カメラマン

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